一日仕事サボって牢獄行きなんて、俺の兄弟はどれだけアホなんだ?
まったく。たった一日のサボりで3年間牢獄っていう処罰も可笑しいかもって思うが、馬鹿弟だからしかたないということにでもしておこう。
今日は面会があるらしいし、ちょっくら会ってくるか。
「・・・おら、馬鹿プーチン。お兄様が会いに来てやったぞ」
「に、にぃちゃん!!!!!!」
オーバーリアクションで、嬉しそうな顔をした弟。
俺はため息をつく。
「てか、手前は馬鹿でまぬけだよな」
「ひ、酷いよ兄ちゃん・・・」
「ったくよぉ・・・手前が働かねぇで、どうやって俺の生活費を稼ぐんだ!?」
「そっち!?僕の心配はしてくれないの!?」
「俺がするのは、あくまで金の心配だ!!!!!!!!」
「酷っ!?!??!??!??!!!?!?」
何処までもオーバーリアクションな弟を軽く無視して、ちょっと牢獄を見てみた。
「あ゛ん?手前、此処二人部屋かよ。カエルとヒヨコもどきっぽいのも居るし・・・」
「うん!皆良い人(?)だよ!!!」
元気よくそういったプーチンに「ふーん」と俺は言い、
「おい!ソコの野朗」
「あ゛?」
ベッドに腰掛けて雑誌を読んでいた野朗に声をかけた。
この眼光・・・
普通の野朗じゃねぇな。
「俺はコイツの兄貴のナマエだ。手前は?」
「・・・・・チッ、キレネンコだ」
「キレネンコ・・・ねぇ。おい、プーチン。手前、あまり馬鹿やるんじゃねーぞ。手前は、きっと馬鹿やりすぎて、馬鹿っぽくくたばる」
「酷!?何処からそんな話になっちゃうの!?」
「あ゛あぁ!?馬鹿プーチンの分際で、俺の口答えしてんじゃねぇぞ!?ったくよぉ、手前が捕まったせいで、俺はどれだけ女騙して金貢がせなきゃいけなかったか分かるか!?」
「僕は兄ちゃんがどうして捕まらないのか不思議だよ!!!!!!!」
「そりゃお前・・・・・・可愛い警察喰っちまったからに決まってんだろ。感度良好だった」
「んな///!?」
「いやぁ。抵抗されるとヤる気でるよな。俺的には、手前も好みだぜ?キレネンコ」
「・・・・・・・」
「・・・ま。その内手前を食わせろ」
無言で睨んできたキレネンコを無視して、俺はニヤッと笑う。
カンシュコフってヤツから「そろそろ時間だ」といわれ、俺は仕方なくその場を後にした。
あ。もちろん、看守達は食ったぜ?
お兄様登場の時間
お兄様はとんでもない人でした。