〜おまけ〜
「――、――!」
「・・・ギャリーの声がする」
「誰と喋ってるのかしら」
ギャリーと離れ離れになっていたメアリーとイヴがやってきた。
少しだけ扉が開いているその場所から、ひっきりなしに声が聞こえる。
そぉっと覗き込んだメアリーとイヴは絶句した。
そこで見たものは・・・
「ぎゃぁぁぁああッ!?だ、だからもぉいい加減に離れてってばぁ!」
「手前は俺のこと可愛いって認めるまで、絶対離れてやんねぇ!!!!!」
「ぁ、アンタはイケメンだって言ってるでしょ!!!!!」
「そのイケメンってのが意味わかんねぇんだよ!そんなの、メアリーにも言われたことねぇぞ!!!!!」
「何でアンタそんなにメアリー基準なのよぉ!!!!!」
異常なほど至近距離で大声を上げ合っているギャリーと知らない男(ただしイケメン)の姿であった。
バタンッ
「「・・・・・・」」
メアリーとイヴは、黙って扉を閉めた。
トラウマ人形の奇跡