×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -






知人からその話を聞いた瞬間、俺はビビッとくるものを感じた。

まるでそれが運命かのように、まるでそれが必然だったかのように・・・





俺はそのビデオ・・・“彼女”を求めた。





ザザザザザザザッ


俺はその画面を見つめる。




スピーカーからノイズの響く。

目の前に流れる映像。



知人から話を聞いた直後から、俺が探し求めた・・・――呪いのビデオ。

さぁ!早く早く早く早く早く――






「・・・あぁッ!」


俺は口を手で押さえる。




そうじゃないと、この・・・笑みで緩みきった顔を“彼女”に見られてしまう。






目の前に広がる髪。あぁ、綺麗だ。

早く君の瞳で俺を映し出して。さぁ、顔を上げて!






「・・・あぁ、愛しい人」


俺は彼女・・・貞子に手を伸ばし、抱きすくめていた。







「君になら、殺されたって構わないさ」



あまりに愛おしい彼女。

彼女の話を聞いた瞬間から、思ったんだ。






「君が俺の運命の女性だ・・・!」


顔を上げた彼女。あぁ、やっぱり綺麗だ。


俺はその頬をするっと撫で、その唇に口づける。

嗚呼、何て愛おしいんだ・・・






「愛してるよ、貞子」


貞子の返事は、俺の背中に回った腕からわかると信じたい。




あぁ愛しい人よ



戻る