×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




図書館が独り、勉強をしていた。

コウは部屋で読書に没頭しているらしく、今は一緒ではない。




「・・・わからない」

これは、後で教師に聞きに行くしかないか・・・と、少しだけ肩を落とす。



「・・・ぁ」

そういえば、コウや無有の話では、シャメルは結構な秀才だったはずだ。










『え?勉強を?』


「あぁ。駄目か?」

早速シャメルを図書館に呼び寄せて、頼む。



『ぅうん!ぼ、ボクに任せてよ!』


嬉しそうにはにかんだシャメルは、すすっと僕の近くに来た。




『何処がわからないの?』

「あぁ・・・此処なのだが――」



『フフッ。此処はね?』


すらすらと的確で分かりやすい説明をするシャメル。

シャメルは頭が良い。





「教えるのが上手いな」


『ふぇっ!?そ、そうかなぁ・・・』

照れたような笑みを浮かべたシャメルは、笑顔のままで『セブルス君もコウ君も上手だよ』と言った。



『セブルス君は魔法薬学が上手だし、コウ君は結構なんでもソツ無くこなすでしょ?コウ君はきっと、誰かの補助が良いと思うんだよね。セブルス君は、どうだろう。闇の魔術に対する防衛術も好きだったよね?』


「あぁ」

『セブルス君は、魔法薬学も良いと思うし・・・ぅん。どっちの先生でも、すごい先生になれるよ』


笑顔で言うシャメル。



「シャメルは、人を褒めるのが上手だな」

『ぇえ?そ、そうかなぁ・・・本当のことを言ってるだけだし・・・』



純粋に人を褒められる。

そんなところが、シャメルの良いところなのだろう。





「シャメルが友達でよかった」


『ほ、本当っ?』

嬉しそうな顔をするシャメルに「あぁ」と言った。




『ボクも・・・セブルス君と友達になれて、幸せだよっ』


恥ずかしそうな笑顔に、こっちまで和んでしまう。

シャメルのすごいところだ。





『ぁっ!!!!・・・そ、その・・・ぼ、ボク!二人のこと応援してるからね!!!!』


「ぁ、あぁっ///」

突然の言葉に、僕はつい、顔を赤くしてしまった。


そんな会話をしつつ、僕とシャメルは勉強を続けた。








『きっと、二人とも同じ職場で仕事するようになるよね』


笑顔で言ったシャメルに「そうだと良いな」と僕はいった。





幽霊な友達



――まさか、未来にシャメルの言ったとおりになるとは思いもよらなかった。




あとがき

まさかの、コウが出てこない短編です。←

『質問』のコメントの
【嫌われ主大好きです!!シャメル君とセブルスの友情が読みたいです!!!!】
を、実行しました。

大好きだと言って頂いて、とても嬉しいです(照)←

シャメルが、地味に預言者っぽくなるというサプライズでした。←
本人も吃驚ですね。

何時か、シャメルとリドルの話も、需要があれば書こうと思います。←


戻る