※嫌われ終了の大分後の設定です
「今日こそ、コウ・フィフネットに悪戯を仕掛けるよ!!!!!!!」
元気の良いジェームズの声に「おぉー!!!」とノリノリな返事をしたのはシリウスだけで、リーマスは苦笑を浮べ、ピーターはおろおろとしていた。
何時も冷めたように振舞っていて、悪戯を仕掛けようとするも何時も失敗。
何時の間にやら自棄になっていたジェームズ達・・・いや、ジェームズとシリウスは、
何が何でもコウを驚かせてやろうとしていた。
「計画は、夕食の後に決行するよ!!!!」
実に楽しそうだ。
そして夕食後・・・
スリザリンの席から立って、すたすたと歩いていくコウとセブルスを見届けたジェームズ達は、目で合図をしあう。
計画は実に簡単なものだ。
先回りして、廊下の曲がり角で待ち構え、一斉攻撃。
単純だが、これも作戦だと言い張るジェームズ。・・・本当に自棄になっているらしい。
先回りするのは簡単だ。
ジェームズ達はホグワーツの隠し通路を知り尽くしているのだから。
見事に先回りに成功したジェームズ達は、そっと身を潜める。
カタンッ、カタンッ
足音二つ。
来た!と思ったジェームズとシリウスだが、焦らずにジッと待つ。
「コウ。明日は野菜もちゃんと食べるんだぞ?」
「・・・余計なお世話だよ」
そんな会話が聞こえる。
「・・・余計、か?」
「・・・・・・」
少しセブルスの落ち込んだような声。
しばらくの沈黙と、コウのため息。
声だけでコウとセブルスの存在を確認しているジェームズ達は、今何が起こっているのかは見えない。
「馬鹿だね・・・」
「コウっ?」
それ以降、声がまったく聞こえない。
もしかして、別の方向へ行ってしまった!?と思ったジェームズは、とりあえず杖を構えて「ぃ、いくよ!」と小声で合図した。
「コウ!今日こそは――」
言葉はそこで停止。
なぜなら・・・
「なっ、なッ///!!!!!」
「・・・ハァッ」
ジェームズ達とコウ達の二組しかいない廊下。
その廊下でそっと抱きしめあっているコウとセブルス。
唖然とするジェームズ達に、セブルスは顔を真っ赤にして「な、何故貴様らが此処にいるッ///!!!!」と叫んだ。
「・・・とりあえず・・・・・・誰かに言ったら・・・――殺す」
ゾクゥッ!!!!!!!!!!!
地を這うようなコウの声にジェームズ達は顔を蒼白にする。
計画なんてそっちのけで「ぼ、僕らは何も見て無いさ!ねぇ、パッドフット!!!!」「そ、そうだな!!!」と言いあいながら、その場を疾走していった。
「何。何見てるわけ」
未だに残っているリーマスとピーターにコウはウンザリしたような声を上げる。
「ふふっ。お幸せに」
「ッ!!!!!ルーピンッ、とっとと失せろ!!!!!」
リーマスの言葉に今にも泣きそうなほど顔を真っ赤にしたセブルスは、コウの胸に顔を埋めて隠した。
「うん。いこっか、ピーター」
「ぅ、うんっ」
去っていく悪戯仕掛人メンバーを横目に・・・
「ぅうっ・・・」
セブルスはコウの胸に顔を押し当てたまま、唸り声を上げていた。
バレちゃしょーがねぇよ
あとがき
ある意味、悪戯成功・・・?
見られたセブルスはその後しばらく放心状態だったとさ。←
・・・はい。
駄文すみませんっ!!!!!