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《ツナSIDE》



あの人と初めて出会った日のことを、今でもよく思い出す。


けれど、周りの風景とかは曖昧。

ただただ・・・




その人の“黒”だけがよくわかった。




何も言わずにそこに存在しているその人は、俺なんかとは比べ物にならないぐらい大きな存在なんだって・・・

超直感とか、そんなの関係なく俺は思った。

わかりきっていることのように、そう思った。



思わず膝を突いてしまいそうになるぐらい、その人は絶対的な王者で、

本当にこんな人がいるんだと思ったら、何だか全身の震えが止まらなくなった。



恐怖もあったのかもしれない。

けれど、それを勝ったのは“歓喜”




俺はその全ての黒に歓喜していた。

彼に出会えた喜びで、打ち震えていた。




俺がその時発した言葉なんて覚えてない。



けど、きっと俺はまともな言葉を発することなんて出来なかったと思う。


ただその“黒”は俺と周りを見て、

ただただその“漆黒”に目を細め・・・








「――」







その言葉を言ったんだ。


全身が震えるような歓喜。

嗚呼、俺を見て!俺を見てよ!と叫びそうになるのを押さえるのに必死だった。


思い出すだけでも幸せになれる。





思わず、記憶の中のあの人にさえすがりつきたくなる。





嗚呼・・・







「アスさん・・・」








俺は頭の中に“漆黒”を思い浮かべる。

けれど、頭の中の彼だけでは満足できない。


だから・・・



「早く会いたい・・・」


俺は口元に小さく笑みを浮かべた。


















《アスSIDE》




え?ツナたちと始めてであったときのこと?


・・・・・・。

はは!!!!(遠い目)


別に酷い目にあったとかじゃないけど、ほら。俺ってチキンだから!!!!!!←


相変わらずキョドって上手く発言できないし、いろいろ駄目駄目だった。



ツナたちは良い子だねぇ。

こんな俺でも「アスさん」って呼んでくれるし。

やっぱり、年下だから、こんな駄目親父な俺でも大人に見えるんだね!←


何か特別な発言をしたわけでもなく、

俺はただただキョドってた気がする。





ぁー・・・



「さて。ツナたちに会いに行くか・・・」



何か呼ばれたっぽい気がするし。




あの人と出会った日



あとがき

二周年記念のリクエストでした。

今やってる連載に支障が無い程度に出会い的なものを作ろうと思ったのですが・・・
だ、駄文ですね。はい。←


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