「・・・うそーん」
俺はボソッと呟いた。
「どうしたんだ?アス」
俺の横で、セブルスが首をかしげた。
俺より小さいセブルスは今日もやはり両手に本を持っている。
普段どおりのはずなんだ、なのにっ!!!!
(何故セブルスが女子制服で胸に小さな極僅かなふくらみが!?!??!!?!?!)←失礼
きききききき、きっとあれだ。
服がかさばってるだけだよな。な!?
制服はあれだ!!!間違えちゃったんだ!あはははははははははっ、このお茶目さんめ☆(パニック)
「アス〜〜〜vV」
ぎゅーっと背中に抱きついてきた“何か”に、俺は固まった。
背中に、そ、その・・・なんといいますか・・・当たってます!!!!そ、そのっ(大パニック)
だ、誰だ!?誰なんだ!?
「っ!!!!ブラック!!!!今すぐアスから離れろっ!!!!」
「ふふんっ。自分が貧乳だから羨ましいの?」
「なっ?!違う!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・セブルスさん。いえ、セブルス様←
いいいいいいい、今なんと仰った!?
ブラック?
え?ブラックっ!?
「・・・アス?どうしたの?」
ひょこっと俺の顔を覗き込んできたのは、
ものすごい巨乳美女でした。
駄目だ・・・・・・俺、(主に鼻からの)出血多量で死にそうです←
「シリウス、アスが困ってるよ」
「やぁ、スニベリー。相変わらずムカツク顔してるね!」
後からやってきたのもやっぱり美人さんたち。
どうしよう。めっちゃ彼女達を知ってるよ。
シリウスほどじゃないけど、なかなかの胸をしている眼鏡美女・・・・・・おそらくジェームズ。
大人しそうな清楚な笑みを浮かべてるけど、なんかその笑顔が黒い気がする美女・・・・・・たぶんリーマス。
その後ろでビクビク震えている小さな子・・・きっとピーター。←
何故!?何故なんだ!?
はっ!!!!ま、まさか・・・俺も!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
あ、大丈夫。ちゃんとある←
「どうした?アス」
「・・・・・・・・いや、なんでもない」
なんなんだ!?一体!!!!!
よくよく周りを見れば、何故だか全員男と女が入れ替わっている!!!!!!←
・・・・・・・・・・・・俺だけ、そのまま?!
あ、いや・・・自分が女なところは知りたくないけど・・・(汗)
俺は頭の整理をするために、結構唸っていた。
そりゃもう、シリウスたちが立ち去った後もずっと!!!!!
隣のセブルスは心配そうにそんな俺を見ている。
・・・今考えると、セブルスも女の子なんだよなぁ。
しみじみと俺が思っていると「おや?難しい顔をしてどうしたの?」と声だけでも美人な人が近づいてきた。
「あ、ルシウス先輩」
「・・・・・・どうも」
・・・・・・・・・・・・・・・・・美人だ。
やっぱり、イケメンが女になると美女になるんだなぁ。
じゃぁ、俺が女になったら、悲惨なことになりそうだ←
「ふふ。今日も男前だな、アス」
ないないないないないないない!!!!!←
「ルシウス(先輩)は、(俺なんかと比べ物にならないぐらい)綺麗(ですよ!!!!)」
「・・・ふっ、そうか///」
「・・・っ」
え!?何故に褒めたのにルシウスは顔を真っ赤にして激怒して、セブルスはそんなむっとした顔するの!?
「アス!!!行かないの、か?」
「あぁ・・・行こうか」
なんかセブルスが怖かったから、ルシウスと分かれてセブルスと歩いていった。
「あ、先輩」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・めっちゃ可愛いよ。
レギュラス君がセブルスと俺に礼儀正しく挨拶してくれた。
いい後輩だよ!まったく!!!
「先輩?どうしたんですか?」
セブルスの機嫌が悪いのに気が付いたレギュラスはしばらくして「あぁ」とその理由に気が付いたような声を上げて、苦笑してから「僕、そろそろ用事があるので」と言って離れていってしまった。
・・・君は一体、何に気が付いたの!?
セブルスの機嫌が悪いまま寮に戻ってきたが・・・
可笑しくない?
男子生徒と女子生徒が同じ部屋ですよ!?
「アスは・・・そのっ、ルシウス先輩みたいな人が・・・好みなのか?」
「・・・・・・」
はぃ?
「わ、私はっ・・・その、ブラックみたいに胸はそんなに大きくないし、ルシウス先輩みたいにすらっとしてないかもしれないけどっ!!!」
なんか必死なセブルス。
・・・どうしよう。ちょっと可愛いと思ってしまった俺!!!!!
けど・・・なんか違う。
セブルスは、俺と同じ男のはずで、断じて女の子ではなかったはずだ。
そりゃ、セブルスが女の子だったら可愛いし、別に良いとおもう。
けど・・・
違う。
違う。
「アス・・・?」
「セブルス・・・ごめん。なんか違う」
「ぇ?」
「俺、いつものセブルスの方が、良い」
俺がそう呟くと、目の前のセブルスが、小さく笑ってくれた気がした。
・・・・・・・!
・・・!!
「アス!!!」
「・・・・・・・・・セブルス?」
「どうしたんだ?アス。少しうなされていたぞ?」
あぁ、いつものセブルスだ。
うん。夢だったんだよな。
そうだよな。うんうん。
「セブルス・・・」
「わっ!?アス///?」
俺は安心してセブルスに軽くハグした。
ムニュッ
「・・・・・・・・・・・・・」
あ、れ?
俺は顔を真っ青にしてセブルスを見た。
今俺の体に触れた柔らかい感触は・・・もしかし、て?
俺はその場で気絶した。
おまけ⇒