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※恋人設定です。




セブルスと恋人になった。

遂に、恋人いない暦=年齢を脱出!?っていう感じで、俺ははしゃいでいた。




「セブルス。一緒にお茶でもしない?美味しいお菓子を用意したのよ」

「あぁ。構わない」




あれ?



「フフッ・・・バジ。くすぐったいぞ」



ん?

なんだろう。



リリーはセブルスの親友なんだし、仲が良いのは当たり前でしょ?

バジは結構セブルスに懐いてるし、セブルスに擦りつくのは何時ものことでしょ?



なのに、なんだろう。






ムゥッ・・・

ぁ、ヤバイ。


なんだか、気分が可笑しいぞ!?




リリーは俺の友達でもあるし、バジだって俺の仲間・・・的なヤツじゃん!!!!!

何がしたいんだ、俺!


・・・気分が可笑しい。


こう・・・なんともいえない、微妙な感じ。








「アス?」

「・・・・・・」


「アス・・・?」


ぁ・・・セブルスが俺に呼びかける。




「何・・・?」

「ぁ、いや・・・なんだか、機嫌が悪そうだったから・・・」

「・・・・・・」



マジで!?



「・・・何でも無い」



駄目だろ、俺。何やってるんだろ・・・



「アス・・・」

「・・・すまない」


いやぁ〜、よく分からないけど、頭冷やしてこよう。そうしよう!

俺はそう思ってセブルスに背を向けて歩き出した。








・・・その時、セブルスがどんな表情をして俺を見てたかなんて、知らなかった。



















《セブルスSIDE》



「・・・・アス?」

部屋から出て行ってしまったアスに、僕は混乱していた。


どうして?

僕、何か悪いことをした?








――何でも無い







嘘。そんなに、不機嫌そうな雰囲気をだしていたのに。

何が悪かった?僕が、気に触ることをしてしまった?


「・・・嫌われたらっ、どうしよう」

わからない。何をしてしまったんだろう。


困惑が僕の頭の中を支配する。



心臓がドクドクッと煩い。

どうしてどうしてどうして。



その単語が、馬鹿みたいに反復される。







「ッ・・・」

痛イ。痛イ、痛イ・・・


心ガ痛イ――・・・ッ!!!!!




「フ、ェッ・・・ゥッ・・・」

駄目だ。何て、馬鹿な僕なんだ。


涙を流しても、解決にはならないじゃないか。







ガチャッ


「・・・セブルス・・・?」



「・・・ヒックッ・・・ッ、アス・・・」

戻ってきたアスに、僕はたまらず抱きついた。


驚いているのかいないのか・・・

無言で僕を抱きとめてくれる。





「アスっ、ご、めんなさぃ・・・」

「・・・・・・」


何を謝っているのか、自分でもわからない癖に・・・





「セブルス・・・」

「ごめっ、なさぃっ・・・」


嫌わないで。僕を嫌わないでッ。






「僕をッ、きらいにっ、ならなぃで・・・」






お願い。

涙がこぼれる。とめどなく、流れる。



「・・・嫌いになんて・・・ならない」

「アスッ・・・」




「全部、俺が勝手に・・・嫉妬しただけだから」


「ぇ・・・?」

驚きで涙さえ止まった。



















《アスSIDE》




頭を冷やそうと思って、一人になってボーッとしていた。




「あら、アス?」

「ぁ・・・」


吃驚するぐらい、タイミング悪く登場したリリーに「どうしたの?」と問いかけられ、俺は自分の中の疑問をたどたどしく説明した。



「・・・よくわからない(んだけどさぁ〜)。けど・・・セブルスの目が他に向いてると(さ・・・、なんか)落ち着かない」


俺の言葉に、リリーがクスクスッと笑った。

・・・お、俺の言ってること、そんなに可笑しい!?くだらない!?他愛ない!?



「フフッ、ねぇ・・・それって、嫉妬って言うんじゃないかしら?」

「・・・・・・」




え?何?



嫉妬?

しっと?

SITTO☆!?←





「・・・嫉妬」


「えぇ。セブルスに、自分を見て欲しかったのよね?」

あ。そうかも。


セブルスが、他の奴等を見てるのが、ちょっと気に食わなかったんだ。

何だが、俺を視界に映してくれなくなったみたいで、ちょっと淋しくて・・・



って、おい!


俺、そんなことでセブルスを心配させてたのか!?




「・・・リリー(さん!!!!!!)俺、(セブルスに土下座しに)行く」

「フフッ。えぇ、行ってらっしゃい」


軽く手を振ってくれるリリーを横目に、俺は急いで部屋に戻った。







・・・すると吃驚。セブルスが泣いてた。

・・・・・・俺ッ、そんなに追い詰めてた!?



泣きながら抱きついてくるセブルスを受け止め、謝ってくるセブルスに首を振る。

謝るのは俺の方じゃん!セブルスが謝ることはないって!!!!!!




「アスッ・・・」

「(マジごめん。)全部、俺が勝手に(馬鹿みたいに)嫉妬しただけだから(ね!!!!!!!)」


「ぇ・・・?」


ほら!セブルスもきっと呆れてる。




「セブルスが他の奴等を見ていて、少しムッときただけ(なんだよぉっ!!!!!)・・・本当に、すまない(って思ってるよッ!!!!!!!!!)」

「・・・嫉妬・・・アスが、僕にっ・・・?」


え。何・・・俺の行動、そんなに馬鹿らしい!?





「・・・(そんなに俺って)可笑しいか(なぁ・・・)」


「ぃいや。可笑しくないっ・・・ぅれしいっ、アス」







「・・・セブルス」


ギュッと俺に抱きつく力を強くしたセブルスに、俺はちょっと照れる。

俺もセブルスを抱き締め返す。



ぁ・・・


「今度(さ・・・ぁの、ぇーっと)・・・一緒に何処かへ行こう(よ。俺なんかとで良かったらだけどさ・・・)」


「!ぃく。絶対に行く」

コクコクッと頷いてくれたセブルスに、俺はついつい笑った。






おまけ




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