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アスは凄い。


綺麗で、格好良くて・・・

優しくて、温かくて


それで居て、とても強くて・・・



僕は、そんなアスの隣を歩かせて貰えることを、誇りに思ってる。


けど・・・

ソレと同時に、僕なんかが隣に居て良いのか、不安になるんだ。








「セブルス・・・」


そんな僕の不安なんか、アスにはお見通しなのだろう。

綺麗な声で僕の名前を呼んで、そっと僕の頭を撫でた。



・・・温かい。それで居て、優しい。



アスは僕の頭を撫でながら「・・・どうしたの?」と尋ねてくる。

本当な分かっているくせに、アスは僕自身の口から言わせようとするんだ。


それがアスの優しさなのかもしれない。

胸の中に溜め込んでおくだけでは、駄目だと知っているのだろう。








「・・・不安になるんだ」


撫でられている頭。

嬉しいのに、その手が何時か僕の届かないところへ行ってしまうのではと不安になってくる。






「アス・・・僕は、アスの隣を歩いても・・・邪魔じゃないか?」



不安なんだ。

アスはとても素晴らしい人だから。


誰でも魅了してしまう人だから。

僕なんかで一緒に居て良いのか、わからないんだ。








「・・・邪魔なんて、ありえない」






そっと僕の手を握ったアスは、小さく微笑んだ。

・・・それだけで、十分だ。






「・・・あぁ。有難う」

十分。もう不安じゃない。


アスの言葉は、どんな魔法よりも強力なんだ。

もう、僕の心に不安はない。


・・・アスが僕が隣にいることを許してくれている。


それだけで十分だ。








「・・・有難う・・・アス」



もう一度お礼を言うと、その返事の代わりに、

アスの温かい手が、僕の手を握り返した。



君と出会えて良かった



あとがき

お正月企画のリクエストでした。
・・・アス君とセブルスさんはずっと一緒にいますよ的な。←


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