ガタブルッ!!!!
アスは蒼い顔をして震えていた。
手には今しがた見ていた映画。
13日●金曜日!!!!!!!!!!!!!!!!!
「ジェ●ソン(コエェェェェェェェエエエエエエエエエエッ!!!!!!!!!!!!)」
ジェイソ●の怖さに震えていたらしい。
怖さで、顔は半笑いだ。←
が、しかし・・・
「(・・・アスはやっぱり、ホラー映画なんて怖く無いんだな。呆れたように笑っている)」
周りにはそう見えたらしい。
震えた肩は、笑いを堪えた震えだと思われたのだ。
引きつった顔は、薄く笑った綺麗な顔に。
・・・恐るべし、勘違いパワー!!!!!←
「アス!!!!!ジェ●ソン!!!!!」
「・・・・・・ジェームズ(ぅぅぅぅぅううううううううううっ!?!!!?!?!??!!?!?!??!)」
ジェイソ●のお面をつけたジェームズが、ノリノリでアスのところへ走ってきた。
・・・アス、半笑いで半分失神。←
「アス?」
きょとんとしたジェームズを、セブルスが鼻で笑った。
「フンッ・・・アスは呆れて、苦笑しているぞ」
「な!!!アス!!!!!このお面、良く出来てると思わないかい!?」
「・・・あぁ、良く出来てる(よっ!!!!めっちゃこえぇぇぇぇえええっ!!!!!!!)」
アスはジェームズから目をそらしたいのだが、ジェームズのキラキラした目のせいで目がそらせない!!!!!
「セブルスは、怖くなかった(の!?!!?!??!)」
「ぁっ、あんなの・・・魔法があれば怖くもなんともないだろうっ」
「おやおや?スニベルス。声が震えているようだけど?」
お面を外したジェームズは、にやにやと笑ってセブルスに近づいた。
「・・・セブルス(も)怖かったのか(ぁぁぁぁああっ!?!!!??!??!?!?)?」
ビクゥッ!!!!!!!と震えたセブルスはアスから目をそらす。
「そっ、そんなわけっ・・・なっ」
「あぁ!!!!!!窓からジェイ●ンが覗いてるッ!!!!!!!!!!」
「「!!!!!!!!!!!!!!!!」」
ジェームズの声にセブルスは咄嗟にアスに抱きつき、アスはそんなセブルスを受け止めた。
アスの場合はセブルスを落ち着かせるために優しく抱きしめているように見えるが、内心は必死なのはお約束といったところなのだろう。
「やっぱり怖いんだね?スニベルス」
「〜〜〜〜〜ッ!!!!!!ち、違うっ!!!!!」
にやにやと笑うジェームズをセブルスが睨みつける。
が、しっかりアスに抱きついている。
「セブルス(!!!!!)大丈夫(だよ!!!!!俺もめちゃくちゃ怖いから!!!!!!!!!!)」
「アスッ・・・べ、別に怖くなんか・・・」
むきになるセブルスを無視して、ジェームズが「あ」と声を上げた。
「アス。そろそろ寝る時間じゃないのかい?僕はもう部屋に帰るよ」
「あぁ(うん。)わかった」
すたすたと帰っていったジェームズの背中に、セブルスが「ポッターめ」と悪態をつきつつ、そっとアスから離れた。
「す、すまない・・・突然、だっ、抱きついて・・・」
「いや(いやいやいや。全然)構わない(よ!!!!!!俺の方が怖がってたし!!!!!!!!)」
「じゃ、じゃぁ・・・もう僕も寝るからっ」
セブルスはそういってベッドに入った。
アスもベッドに入り、頭の中のジェ●ソンを外へ必死で追い出した。
《アスSIDE》
あぁ、怖い怖い怖いッ!!!!!!!!!
何で見事に今日が13日で金曜日なんだ!?!!?!???!?!?!?(これはマジな話)
ツンツンッ
ひいぃぃぃぃぃいいいいいッ!!?!??!!!!?!???!?!??(パニック)
何何何何何なになになになにNANI!?!?!??!??!←
「・・・アスッ、もぅ・・・寝てるのか・・・?」
「・・・・・・」
セブルス?
ツンツンッの正体はセブルスだったらしい。
ゴソゴソッとセブルスが俺の布団に上がってきて、布団に潜り込んできた。
「こっ、怖くて・・・眠れないわけじゃないぞっ・・・・・・アスッ」
ギュゥッと抱きついてきたセブルスに俺は硬直。
緊張のあまり、今更起きられなくて・・・ついつい寝てるフリをしてしまった。
「・・・アス・・・」
なんか落ち着いたらしくて、俺に抱きついたまま寝てしまったセブルス。
「・・・・・・ね、眠れない・・・だとっ!?」
怖さは消えたのに、
その日、俺は眠ることができなかった。←
13日の金曜日なチキン
あとがき
更新した今日が13日で金曜日なことを知った異音です。←
・・・魔法が使える彼らは、果たしてジェ●ソンを恐れるのでしょうかね。
アス君は、きっと心の中で叫びながらも反撃してくれると信じたいと思いつつ、きっと逃げると思ってしまいます。←
・・・セブルスとか、可愛いヒロインを守る役柄なら、アス君は使えると思います!!!!!←
では。
今日は13日で金曜日なのですが、
皆様お気をつけて。