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私の恋人は私よりずっと可愛らしい。

もしかしたら女の子なのかな?って思うぐらい可愛いとは思っていたが・・・





「・・・本当に女の子になってしまうとは」

「・・・・・・」


目の前にいるセブルスの胸には、ささやかではあるものの胸がある。



何処か不機嫌そうな顔をしたセブルスが言うには、魔法薬の実験をしている途中に手を滑らせ薬が爆発してしまい、気付くとこの姿だったらしい。



・・・成程、こんな時にドジっ子を発動してしまったわけか。可愛いヤツめ。

で、慌てて私の部屋にやってきたらしい。それも可愛い。



女の子になったことで身長も縮んでしまったセブルスにゆっくりと手を伸ばす。

もちろん、手を伸ばした先にあるのは、セブルスの胸。





「っ・・・」

ふにっ・・・と、柔らかい感触。


「あ、ほんとにあるんだ」

ふにふにとその感触を確かめていると、セブルスの身体がぴくっと震えた。


どうかしたのかと思ってセブルスの顔を見ると・・・





「え・・・何で泣いてるの」


セブルスがボロ泣きしていた。

あまりの事におろおろとする私。





「ど、どうしたの?言ってごらん、セブルス」

出来るだけ優しく問いかけるとセブルスが「だって、だって・・・」と声を上げる。





「ヒック・・・だ、って・・・お、んなに、なったら・・・ぅ、ナマエと、えぅっ、けっこ、ん、できないっ、ぅうっ」

「・・・・・・」


私はその言葉に・・・




無言のまま萌えていた。





「セブルス!」

私はがばっとセブルスを抱き締める。



「ナマエっ?」

潤んだ目で私を見るセブルス。


涙で蕩けてしまいそうは可愛らしい黒目。

ふるふると小さく震えている長い睫毛。

ついついキスしちゃいたくなるほどプルプルとしている唇。

私よりもずっと細い腰。







「結婚しようか」


「ぇっ、け、けど・・・」





不安そうな目をしているセブルスをぎゅっと抱き締めて笑った。





「セブルスが男の子でも女の子でも、一生私と一緒に居てもらうことには変わりないんだから大丈夫!」

「ナマエっ、ぼ、僕っ・・・」


「ねぇ・・・それじゃ、駄目?」

「駄目、じゃないっ、ぼ、く・・・うれしく、て・・・」


ぽろぽろと涙をながし続けるセブルスの唇に、私は自分の唇を合わせた。



ん、ふ・・・と小さく声を漏らすセブルスが可愛らしくてたまらない。

あぁ、可愛い。やっぱり、どんなセブルスでも可愛い。






「愛してるよ、セブルス」

「・・・っ、ん、僕、もっ」


「私と結婚してください」

「は、ぃっ」



泣きながらも嬉しそうに笑ってくれたセブルスが元の姿に戻ったのは・・・その翌日だった。







可愛い君と結婚しようか



(も、元に戻った・・・)
(残念〜。可愛かったのに)
(・・・・・・)
(ん?どうしたの?)
(ナマエが僕が女の子でも愛してくれるなら・・・また女になってやらんでもない)
(〜〜〜っ、愛してるよセブルス!!!!)



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