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BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -







「ヒック・・・ッ、ゥッ、ェグッ・・・」


泣きじゃくる幼い僕。

人狼の僕は、何処に居ても忌み嫌われていた。





「泣かないでリーマス」





そんな僕とずっと一緒にいてくれたのは、幼馴染のカイトだった。

何時も優しい笑みを浮かべ、泣いている僕の頭を優しく撫でて涙を拭ってくれた。


そんなカイトが、僕は大好きだった。





「ッ、ヒクッ・・・カイト・・・僕の前から、消えたりしない・・・?」


僕が人狼になったことで、周りの人々は離れていってしまった。



「もちろんだよ」

その時もそう笑顔で言ってくれたカイト。







「俺がずっと傍にいてあげる」

「ッ、うんっ!」





その言葉が嬉しくて、ついついカイトに抱きついてしまったことを覚えている。


カイトにホグワーツからの手紙が来て・・・僕の場合は魔法省が僕の入学を渋ったために、その時はお別れになってしまった。




「行かないでよっ・・・カイト」

「リーマス。大丈夫・・・すぐ、また会えるから」


まるで、カイトの言葉は予言のように当たった。





その後、僕はダンブルドアのおかげでホグワーツに入学することが出来た。





「カイト!」

ぎゅぅっとカイトの背中に抱きつけば、カイトは小さく笑った。



「リーマス、今日も元気だね」

「うん。カイトがいるからね」


「そう。俺もリーマスに会えて元気になったよ」

僕の頭をなでて笑ってくれるカイト。


そんなカイトに僕はもっと強く抱きつく。





「ねぇ、聞いてよカイト。昨日の夜、チョコを食べてたらね」

「なぁに?」



「カイトと二人で食べたいなぁって思ったんだ」

「うん。それで?」


僕の話を笑顔で聞くカイト。




ごそごそと僕はポケットからチョコを取り出して、自分の口に入れる。

そして、カイトに口付けた。



コロンッと小さなチョコはカイトの口に移る。

ちょっとだけ驚いた表情をしたカイトは「美味しいね」と笑って僕の頭をなでてくれた。





「けど、他の人にしちゃ駄目だよ?」

「しないよ。カイトだけ」


カイトは特別。

友達も大切だけど、カイトはもっと大切。




「そう。よかった」

小さな笑みを浮かべて僕をなでてくれるカイトが大好き。





「ずーっと、一緒にいてくれるよね?」


「もちろんだよ」

ずっと一緒に居てくれるカイトが大好き。





「カイト大好き!!!」

「俺は愛してるよ」




「〜〜〜っ///」




カイトのそんなところも大好き!!!!!






ずっと一緒にいてね?



あとがき

今回は『質問』の
【狼さん大好きなんです!!
学生時代も大好きですが、できれば人狼になったころから幼馴染設定でそのままホグワーツに一緒にGOとかどうでしょうか!?】
を実行しました。

わーい。
・・・文才のない自分に残念。←
ただ単に男主がリーマスとイチャイチャしてるだけになってしまった。


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