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〜♪



「よし!!!完璧じゃないか、カイト」

「えへへ・・・マスターが毎日練習させてくれたおかげです」


そういって照れた笑顔を浮かべたカイトの頭を千晶は撫でる。



「良くやった」

「はい!ぁ、マスター!約束のア――」



プルルルルルルルッ



「ちょっと待っててな」

話の途中でかかってきた電話で千晶はカイトから離れていく。


取り残されたカイトは「はーい」と素直に声を上げた。


歌が完璧に仕上がれば、一緒にアイスを食べに行くと約束していたのだ。

カイトはうきうきとしている。



「ぇ?今日?あー・・・」

「?」


少し困った声を上げた千晶にカイトは首をかしげた。



「皆で出かけるって・・・なんで突然・・・え?合コンも兼ねてって、なぁ・・・」

「!!!!」


カイトは千晶が合コンに誘われているのがわかった。




「いや、俺は今日は・・・」

断ろうとしている千晶にカイトはほっとする。


「ぇ、ケチってお前・・・駄々こねるなよ・・・」

困ったように頬を掻く千晶にカイトは再び不安になった。


自分との約束は忘れていないだろうか。

自分の約束を無下にして出かけたりしないだろうか?


カイトの不安は最高潮まで達した。





「?カイ――」


ガシッ!!!

「マスターは僕と出かけるので行けません!!!!!」


ガチャンッ!!!!



電話の途中の千晶から受話器を奪い取ったカイトはそう叫んで勝手に電話を切った。

切った後にカイトはわれに返った。




「あぁぁぁぁああああっ!!!!!す、すみませんマスター!!!そ、そのっ」

「・・・・・・・」


ふるふると震える千晶にカイトは真っ青になる。

怒らせて仕舞ったかもしれないとカイトは違う不安に襲われる。



しかし・・・


「プッ・・・アハハハハハハハッ!!!!!」

「ぇ?え?」


腹を抱えて笑い出した千晶にカイトは唖然とする。




「驚いたなぁ、カイトが突然あんなことするなんて」

「す、すみませんっ・・・けど、マスターが僕との約束忘れちゃってたらとか・・・そ、そのっ・・・僕以外の人と一緒にいるのが・・・・・・・・・嫌でっ」


しょんぼりしなら言ったカイトに今度は千晶が唖然とした。

が、すぐに気を取り直したのか、にやりと笑った。



「何?何?もしかして、嫉妬してくれたの?」

「えっ///!?」


顔を真っ赤にしたカイトに千晶は再び笑い出した。



しばらく笑い続けた千晶は笑うのを止めて、カイトに手を差し出した。





「んじゃ、アイス食べに行くか?」

「は、はい!!!」


その手を取って、カイトは笑った。




電話を中断



あとがき

今回は『質問』の
【焼き餅焼くカイトが見たいです】
というコメントを実行させていただきました。

いやぁ・・・
どうしよう。
なんだかアイスのためにKAITOが頑張ってた気がしてならない結果になってしまいました。
すみませんでした!!!!!




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