「え?エロゲじゃなかったの?」
「な!?ち、違いますよ!」
俺の一言に泣きながら叫ぶ青い髪の青年。
青い髪の青年はKAITOというらしい。
パッケージにも書いてあった。
ボーカロイドという歌を歌うアンドロイドだと本人は言っている。
え?マジで?
エロゲかと思って購入したんですけど。
「・・・高かったんだけどなぁ」
「う、歌なら頑張って歌いますから!」
必死になってそういうKAITOに俺はちょっとビックリ。
まぁ、せっかく購入したんだしな。
エロゲじゃなかったのは虚しいが、これも何かの縁だ。
「お、お願いしますっ・・・」
「・・・」
おいおい。
俺は涙目で俺を見るKAITOに眼を見開いた。
潤んだ瞳は可愛くて、ついときめいた。
これ、エロゲでもいけそうなきがする。
「どうしよっかなぁ・・・」
ちょっと意地悪してみたくなった俺はそういってKAITOから目をそらす。
ガーンッ!という効果音が聞こえそうなほどショックを受けるKAITO。
そしてどんどんウルウルしていき、俺の足にすがる。
「お、お願いします!捨てないでください!な、なんでもしますから!」
ピクッ
「・・・何でも?」
結構自分でも変態だと思う俺は、その言葉に食いついた。
「は、はい!」
KAITOは笑って頷いた。
「んじゃ、脱げ」
「へ?」
素っ頓狂な声を上げるKAITO。
そんなKAITOに俺はじりじりとにじり寄る。
心なしか後ずさるKAITO。
俺はにやっと笑う。
「俺が今から調教してやるよ!俺好みにな!」
「え、ちょっ?!うわぁぁぁぁああっ!?」
買い物上手
・・・結構、いい買い物しました。