サトリくんは引き取られる「今日からお世話になります、絵心名前です」
「この子は俺の曾祖父の弟の孫の息子・・・あー、兎に角遠い親戚。俺が保護者することになったから、名前くんは仕事の邪魔にならない範囲で此処で暮らしてもらうから」
「え!?え、絵心さん!?突然そんな・・・」
「あの、僕、出来ることならなんでもお手伝いします。雑用とか、僕がしていいことなら」
「い、いい子・・・本当に絵心さんの親類か疑わしいほどのいい子!」
「本人目の前にしてよくそういうこと言えるよねアンリちゃん。あぁ名前くん、もしバイトしたいなら雇用契約書作らないといけないから、無償で働こうとしないでね」
ぽんぽんっと甚八おじさんに頭を撫でられながらそう言われた僕は、少し照れながら「うん」と返事をした。
あとがき
人の心の声がよく聞こえちゃう子が遠い親戚の甚八おじちゃんに引き取られる話。
内心だと自分のために盛大にキレ散らかしてくれてるおじさんが好きになった。
昔から人の心(暴言多め)を聞きすぎて、ある程度のことは諦めて許してしまう悲しきイエスマンだったりするけれど、ちょっとずつ甚八おじさんが矯正してくれる予定。
たぶんそのうちサトリであることは甚八おじさんにはバレる。