嫌われジャンルのカウントダウン「武道くん、直接的な関係はないと思いますが、所属している人間に無視できない経歴があったので、参考までに」
何度目かのタイムリープの後、現代へと戻ってきた武道の前に、とある資料が提示された。
「宗教法人・・・せき、ぎ?」
「宗教法人『
責義会』。表に出るような大きな問題が起こしているわけでもないため、警察側からはほぼノーマークだったんですが・・・調べたところ、教祖である男は過去に東京卍會に所属していました。支部を管理している男たちもそうです」
「・・・元東京卍會メンバー?」
「東京卍會だけではありません。愛美愛主、黒龍、ICBM・・・様々な暴走族に所属していた、特に名前も残っていなかった複数名が所属。それ以外に一般人も所属しています」
「確かに気になるけど、問題起こしてないならいいんじゃ?」
「僕もそう思っていたんですが、数年前に出所したキヨマサがその宗教団体に加入しています」
「キヨマサが!?」
「こちらでも少し調べてみます。ですがキヨマサが何か問題を起こしたわけでもない。武道くんは引き続き、東京卍會の方に集中してください」
「わ、わかった・・・」
突然現れた謎の宗教団体の存在に、武道の胸には言い知れぬ不安が広がった。