超能力者と元総長「・・・年甲斐もなくはしゃいでごめんなさい」
「おー」
「あのクソ糸目野郎に頭カチ割られた瞬間に理性とかいろいろ吹っ飛んで、こいつぶちころがすって最大出力で空に飛びあがったせいで地面に割と深刻なクレーターが出来上がったことも反省してる。逃げようとする島崎を深追いした挙句、俺史上過去類を見ないレベルで超能力ぶっ放しで島崎よりむしろ俺の方が街を破壊したことも反省してる。あ、けどクレーターも吹っ飛ばしたビルもちゃんと元には戻しておいたし、人殺しはしてない。それだけは信じて欲しい」
「おー・・・そこは信じるけどよぉ、テレポートで突然目の前に現るのは止めろって前に言ったよな?見ろよ、吃驚し過ぎてビスが床にぶち撒かれた様を」
言った瞬間ぶち撒かれていたビスは一つ残らず箱の中に収まった。ついでにその箱も真一郎の手から離れて棚の中に収納され、真一郎の身体は頭どころか身体のいたるところに包帯が巻かれた名前に抱きしめられる。
まるで叱られるのが怖くて甘えてくる子供のようで、真一郎は「そういうとこ卑怯だよなぁ」と大きくため息をついて名前の身体を抱きしめ返した。
あとがき
東卍×モブ100のクロス。
テルくんがモブくんとの出会いが切欠で成長したなら、お兄ちゃんは真一郎と黒龍幹部たちのおかげで成長出来た。
モブくん程ではないけれど、テルくんより強力で島崎ともたぶん社長とも良い勝負な超能力者。
たぶん真一郎たちと出会わなければ、何処かのタイミングでストレスが爆発→世界ぶっ壊してやるー!って感じで大事件巻き起こしてた。
正直今回のように超能力を全力でぶっ放すのも楽しいけど、一番好きな超能力の使い方は真一郎から「おーい名前、アイス取って」とおねだりされた時に冷凍庫からアイスを引き寄せること。好きな人のためにくだらない力の使い方をするのが好き。