吸血鬼な場地兄弟「・・・あ゛?圭介のこと刺したの、一虎なの?」
千冬くんから圭介の背中の刺し傷は一虎が付けたものだと教えられた俺は「あのクソガキ、泣き喚いて許しを請うまで苛め抜いてやる」と青筋を浮かべた。
まったく、あの夜も俺がいなければ友人・・・真一郎は死んでいたというのに。一虎も一虎で難しい子供ではあったが、二年の少年院生活で更に拗らせていたらしい。
これは真一郎も含めてしっかり『お話合い』をする必要があるだろう。
あとがき
吸血鬼と人間のハーフな場地兄弟の話。
圭介と一虎が強盗殺人するはずだった日、なかなか帰ってこない圭介を探しに行ったお兄ちゃんがバイク屋に到着→友人の真一郎が血まみれで倒れてる!→助けるために真一郎を噛んで眷属にして死亡確定状態からぎりぎり瀕死まで回復させる。
この光景を見ていた一虎のことも噛んで忘れさせ、圭介に関しては『混乱した時に見た幻覚』で言いくるめてる。
助けられた真一郎はたまに「真一郎っ、死ぬな、死なないでくれ・・・」と辛そうな顔をしながら自分の首に噛み付く名前の夢を見る。
その夢のせいでちょっとどきどきしてるし、名前の犬歯を見るとどきどきそわそわする。