貴方と僕は今日から大親友何度も一緒に映画を見て、一緒にパン屋に足を運んだ。
会社を辞め、呪術の世界に戻った後も、彼との交流は続いている。
「建人ぉ、ポテチ買ってきてくれた?」
合鍵で扉を開けば、リビングの方から彼が顔を覗かせる。
手に持ったコンビニの袋を見せつければ「建人さっすがぁ」と駆け寄ってきた彼に抱きしめられた。それを軽く抱きしめ返せば、ぽんぽんと背中を撫でられる。
ほんの数時間前まで呪霊と戦っていた疲労感が和らいだ気がする。
「お疲れ?じゃぁ今日は心温まる明るい感じの映画にしようか」
指を絡めるように手を握られリビングへと引っ張られる。
この関係が彼の言う『大親友』なのかはわからないが、私にとって彼との時間は何より尊ぶべきものなのだと思う。