ゆるふわは生涯仕える「本日はお世話になります。あ、これはお土産の八ツ橋です。生の方もあるので、是非食べ比べてみてくださいね」
「・・・ご丁寧にどうも」
東京高専に到着早々、一番近くにいた野薔薇にお土産を渡した名前は「あ、先生方の分はこちらです」と愛想よく挨拶をして回る。
その様子を見慣れている京都高専の面々すらも微妙な表情をしているのだから、東京高専がなんともいえない雰囲気になるのも致し方ないだろう。
「勝っても負けても是非仲良くしてくださいね。勿論、本番では全力で呪い合いましょう」
その後の交流戦は少しとは言い難いハプニングがあったものの無事に終了し、名前は何時の間にか虎杖悠仁と連絡先を交換していた。
あとがき
何時からかわからないが、古くから加茂家に仕えている。
もしかするとメロンパンが加茂憲倫だった時からかもしれない。
仕える主人のためなら命すら投げ捨てることもある、結構イカレた家系。
彼の父親は既に亡くなっており、代わりに彼の兄が現当主に仕えている。
歴代加茂家当主は苗字家の人間を使い潰すことに特に戸惑いはない。
だって苗字家はそういう一族なんだから。