青い花を添えましょう数日後、絵画コンクールに出されたその絵は見事賞を取り、校内の一角に飾られることとなった。
そしてその絵画を見上げる生徒が一人と、その生徒の斜め後ろに立つ生徒が一人・・・
見上げていた生徒、氷室は満足そうに頷いた。どの目は何処かうっとりとしている。
「この絵画は、名前くんから私に対して捧げられたものだと捉えて、間違いないんじゃないだろうか」
「・・・、・・・そうなんじゃないか!」
副ルーム長 駒光彦は、上機嫌な氷室に対し笑顔で頷くに留めた。
余計なことは言わない。良き腹心の心得である。
あとがき
氷室から割と一方的に想われてる美術部の一般生徒の話。
氷室的には相思相愛で、既に付き合ってても可笑しくないぐらいの認識。
「生徒会?へー、頑張ってね、氷室くんは何時も親切にしてくれるし、選挙の時は一票入れるね」と軽く応援する程度で、特に生徒会に興味なし。
氷室の友人兼腹心の駒は、一方的だなぁと思いつつも氷室の恋の応援はしてる。