幸せ疑似家族「わーん!ごめんなさい伊黒さん!」
「師範、大丈夫です!恋屋敷に戻ってからすぐに洗えばなんとかなります!」
泣きそうな顔で謝る甘露寺とそれをなだめる苗字。
甘露寺が差し出したミートソーススパゲティの量は減らしたとしても多く、包帯は盛大に汚れた。
「気にするな、俺は大丈夫だから」
「師範!伊黒さんが優し過ぎます!やっぱり恋屋敷にお連れして、沢山お詫びしましょう!」
「そ、そうね!名前くんがお洗濯してくれている間に、私が伊黒さんにおもてなしをして・・・」
「いっそ今日はお泊りして貰いましょう!」
話が変な方向に進むのを止めることが出来ず、俺は目の前の眩しい師弟に心臓をばくばくとさせていた。