散財したい柱と貢がれる新人隊士珍しいこともありますね、と蝶屋敷の主人である胡蝶しのぶが呟く。
天涯孤独で、誰に対しても一定の距離感を保つ彼が、突然たった一人を、それも鬼連れの隊士を『特別扱い』し始めた。
蕩けるような笑み、優しさと甘さの籠った声、惜しまず贈られるプレゼントの数々。そんなことをされて特別扱いだと気づかないわけがない。
現に、プレゼントをされた竈門炭治郎は赤くなった頬に照れたような笑みを浮かべ、大事そうに貰った着物を撫でていた。
あとがき
吃驚するぐらいお金が貯まってる。
食事や自分の着るものにもお金を掛けない。
趣味はなかったけど、最近では竈門兄妹に貢ぐことが趣味になった。ついでに善逸や伊之助にもお土産とかを渡すようになる。
貢ぐだけじゃなくてうんと優しくするから、懐かれる。