サツマイモフレンズ失言の後、何故か僕は煉獄家で正座をさせられていた。目の前には泣き腫らした目の弟君と怒った表情の父君と真顔の炎柱様。特に真顔の炎柱様が怖い。
「名前」
「は、はい」
「君とは沢山の会話と文のやり取りを重ねてきた。君の御蔭で父上ともう一度向き合う機会を得ることが出来た。君には感謝しているし、君のことは唯一無二の友人だと思っている。そんな君から友であることを否定され、正直堪えた」
普段の大声から考えられないぐらい淡々と言う炎柱様は怖かった。
「君が俺のことを友ではないと言うなら、こちらにも考えがある」
別ん友であることは否定していない。まさか友と思われていたとは驚いたけれど。
「これから俺は、会う人会う人に苗字名前という友人がいるのだと言い続けるつもりだ。そうすれば君は自他共に俺の友人だ!いい案だろう!」
思わず口から「ひえっ」という声が出た。
嬉しいけど、それはちょっと恥ずかしい。でも僕はそんな炎柱様改め杏寿郎さんを止めることは出来ず、鬼殺隊ではあっという間に僕が杏寿郎さんと友であることが広まった。
あとがき
サツマイモで気にいられ、何度か会話と文のやり取りを重ねる内に友達認定受けた。
今は友だけど、たぶん次の進化先は親友ではなく許嫁。
何時の間にか男の許嫁が出来て困惑する農業系青年の話。