ぼくをすきじゃないおにいちゃん「・・・違うんだっ、お前のことが嫌いになったんじゃなくて、あの頃は反抗期みたいなやつで・・・」
「あの時気付いていれば名前くんは誘拐されなかったのか?いや、あの時俺がもっとヒロと名前くんの仲を取り持っていれば・・・」
酔いとショックでパニックになっているらしい二人からポロポロ零れる情報に、ライは「もしかしてこの二人もNOCか?」なんて察してしまったらしい。
二人にとっては最悪な事態だが、FBI捜査官の赤井秀一からすれば協力できる相手が二人も発見出来たのはとても良いことだった。
あとがき
・兄さんに嫌われちゃったからもうどうだっていい弟
兄さんの拒絶でSAN値直葬
兄さんに嫌われた自分が嫌い
小さい頃から鈍臭くて一人じゃ何もできない駄目な自分と、何でもできる完璧な兄さん(一部思い出補正アリ)。本人は気付いていないけれど、そこそこスペックは高い
口癖は「あぁ、だから兄さんに嫌われたのか」
・幼き日のしっぺ返しがデカすぎた兄
弟のことは大好きだが当時は遊びたいざかりだった。
弟の面倒を母親から任されて友達と遊ぶ約束が出来ないのが嫌だった。弟が嫌なのではなく、遊べないのが嫌だった。でもどう言い訳をしたって今更遅いと本人も気づいてる。
どんなに後悔したって弟を傷つけた事実も弟が誘拐されてそのまま帰ってこなかった事実も、弟が組織で手を汚してもう戻れないところに来ている事実も、全て変わらない。
今後弟が「こんなんだから兄さんに嫌われちゃったんだろうね・・・」という自虐ネタを口にするたびにSAN値が削れていく。