風間望
「君の体系はどうしようもないね!少しは自己管理したらどうだい?」
まったく!と言いながらもみもみと僕のお腹を揉んでいる風間先輩。早々にこの人には慣れてきた気がする。
会う度会う度に体系を弄ってきては執拗に二の腕やらお腹やらを揉んでくるこの人は僕とは違ってすらりと綺麗な体系をしてて、おまけに顔も良いから女子にモテるらしい。
「まぁ君がいくら頑張ったって僕みたいにはなれないのはわかりきってるけどね、少しはどうにかしようという努力を見せてごらんよ。これだから自己管理が出来てない人間は」
そう言いながらも嬉しそうな顔でお腹を揉んでくるもんだから、言い草は酷くても嫌いにはなれないんだよな・・・
「じゃぁダイエットでもしてみましょうかね」
でもやっぱり言い草は酷いからそう言ってみると、先輩は目に見えて狼狽し始めた。
「な、何馬鹿なこと言ってるんだ君は!そんな無駄なことしたって、君は僕みたいにはなれないんだよ。さっさと夢は捨てなよ」
「風間先輩には関係ないですよね。・・・岩下先輩にダイエット方法考えて貰おうかな」
「や、痩せるなんて僕は許さないからな!」
「風間先輩、あまり力強くお肉掴まないでください」
なにも涙目になってまで訴えなくたって良いのに。
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