岩下明美
「あら細田くん、貴方お昼それだけなの?」
お昼に食堂のテーブルを借りてお弁当を食べていると同じくお弁当箱を持った岩下先輩が笑顔で近づいてきた。
「こんな体系ですけどそこまで食べるわけじゃないんで。・・・あ、そういう岩下先輩だって、お弁当小さいじゃないですか」
「体系に気を遣ってるの。気を抜くとすぐに太っちゃうもの」
「岩下先輩はほっとりしてて綺麗だから、少しぐらい太ったって平気だと思いますけどね」
「ふふっ、有難う。確かに最初は苦労もしてたけど、今じゃ趣味みたいなものだから」
そう言って僕の正面の席に座り、目の前で綺麗な箸遣いでお弁当を食べ始める岩下先輩。僕も体質だからって思わずに少しは何かしなくちゃな。食事制限に効果がなくたって、運動とかいろいろ・・・
「私が何をしてるからって、あまり焦ることはないのよ。体質ってある日突然変わったりするものだし、貴方のペースで頑張れば良いの」
僕の考えを察してかそんなことを言った岩下先輩の笑顔は優しい。
「でもそうね、貴方が体系のことで思い悩むなら、私が手伝ってあげるわ。一緒に良いダイエット方法を考えましょう」
「その時は宜しくお願いします」
不思議と岩下先輩となら頑張れそうだなと思う僕に「でも私、貴方のもちもちした肌触りが好きなのよね」と岩下先輩は微笑んだ。
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