エミヤとバレンタイン
※2017年バレンタイン用拍手(Fate:鱒主×エミヤ)
「あのさ」
「何だねマスター」
「プレゼントは私よ♥って感じのがあるじゃん。イベントとかそういうので」
「う、うむ?」
「バレンタインだとさ、身体にチョコまぶして登場するヒロインとかいるじゃん?」
「・・・・・・」
「あれってさ・・・ぶっちゃけ、大火傷じゃね?」
「そこか、君の気にする点はそこか!」
「いやいや、エミヤのお手伝いとかしてて思うんだけどさ、固形物が液体になるって、結構な温度だよ?どろっどろのあっつあつだよ?そんなのを身体にまぶすって!しかも下手すりゃ胸とか下半身とか、急所!急所だよエミヤ!何でそんなことする勇気があるの!?もはや自殺行為とすら取れる行為を奴等は平然とやるんだ!強靭な肉体を持ってるの!?火傷を恐れぬ不屈の精神!?痛みに耐える強き心!?俺はもう、ソイツ等に尊敬の念すら覚えるよ!」
「落ち着けマスター」
「・・・っと、まぁ、これは生身の人間の話だ」
「ん?」
「生身の人間の柔肌でそんなことやったら大火傷待ったなしじゃん?・・・でも英霊なら」
「それ以上言うのはよした方が良いぞ、マスター」
「何故?」
「私とマスターの信頼関係のために」
「・・・一度、マスターとサーヴァントという信頼関係を崩して、新しい形の関係を作ってみない?」
「マスター、正気に戻ってくれ」
「取りあえずキッチンに行こうよエミヤ、話はそれからだ」
「待て、何故令呪をこちらに、ちょっ、待っ――」