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新堂誠




「あー、疲れた時にはこれが一番だわ」

そんなことを言いながら僕の二の腕とお腹のお肉を揉みまくる新堂先輩は今日も何処かの運動部の助っ人をしていたのか、少し汗のニオイがする。

沢山スポーツしてるからか新堂先輩の身体はしっかりしてて、細身だけど筋肉がちゃんとついてる。あれかな、細マッチョってヤツだ。僕には程遠い言葉だけど。

「新堂先輩みたいに沢山スポーツすれば、少しは痩せますかね」

ふとそう聞いてみると、先輩は目をぱちぱちと瞬かせた後普段よりもふにゃりとした笑みを浮かべた。

「スポーツは良いぞ。けど、俺はお前が痩せると少し寂しいなぁ」

「お肉が揉めないからですか?」

「そうそう。お前のお肉はこう・・・ただのデブのとは違うんだよ。ふわふわしてて、触り心地も良いし、リラックス効果がある」

「言い過ぎですよ。他の人のだって、似たようなもんだと思いますよ」

「いいや違うね。だって俺、お前以外のを触りたいとか全然思わねーもん。・・・あー、癒される」

やっぱお前のが一番だ、とか言って僕のお腹に顔をうずめた新堂先輩に僕は少しだけ照れた。


(まさかそんなにベタ褒めされるとは)




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