こんにちは宅配便です「ちょっとアーチャー、何であんたが出るのよ。宅配の人吃驚するじゃない」
アーチャーが玄関の扉を閉めると同時に、家主である遠坂凛は腕を組みながら言った。
「別に良いだろう。あぁそうそう、彼にタッパーを預けている。次にあの宅配を使うのは何時だ?」
「次?えっと、確か三日後ぐらいだったかしら・・・」
「ほぉ、意外に早いな」
そう言うアーチャーの口角が少し上がったのを見て、凛は眉を寄せる。
「・・・何かやけに嬉しそうね」
「そう見えるかね?まぁ、ああいうタイプの人間は嫌いじゃないんでね」
「はっきりタイプだったって言いなさいよね」
心底呆れたような凛の言葉にアーチャーは「お見通しだったか」とわざとらしく肩をすくめた。