海に沈む鼓動04

目を開けたら、天井より先にローが目に入った。




『あ、あれ?』





手を動かしてみる。




ある。
動く。
触れられる。
抱きしめられる。




「カリプソ。…お帰り。」



『ただいま!ロー!』





嬉しくて涙が出た。





もう一度この手に触れられる喜びを、精一杯抱きしめた。





「もう離さねェ。」



『愛してる。』




私の心臓はここで動いている。



幸せだった。





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