海に沈む鼓動02

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私はここにいる。



ガラスケースから覗くあなたはいつもさみしそうで、ずっと声を掛けたかった。



すぐにでも抱きしめたかった。




でも、それもかなわない。




手も足も、動かないから。





「おとなしくしていろ」




ニンギョウの私に。そう声を掛けてくれるあなたは、優しい人。


今日もまた、私に見せてくれた。


新品のドレス。



「お前に着せたら似合うだろうな。」



ならその手で私に着させて。




裸の私にそのドレスと、綺麗な靴をちょうだい。




それから










動ける躰も。





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