[土三]

「ひーさ、」




…無反応。


俺の可愛い可愛い恋人は最近拾ってきよったネコに夢中。
元々ヒサは動物が好きらしく、動物にもなつかれるタイプなんやと。

せやけどな、
彼氏の俺からしてみればそんなん全然楽しないねん。
ネコとじゃれ合ってるヒサはものすご可愛いねんけどでもやっぱし寂しいしつまらんわけ。


「なぁー、ひ〜さ〜」


もう一度呼んでみる。

でも、ガン無視。
なんやなんやそんなネコが可愛いか!?俺よかネコの方がええいうんか!?

ヒサの腕の中にいるネコはぺろっと顎の傷を舐めにぃーと鳴く。

あかぁぁぁんん!!
それはあかんよぉぉお!!ちゅーか何でヒサも嫌がらへんねや、俺が同じことするとすぐ怒ってきよるくせに!

「ヒサ!そのネコ今すぐ捨ててきぃ!」

まだ腕の中にいるネコをひっ捕まえようとするとヒサがものすご睨んできよった。

「何でだよ、可哀想じゃねぇか。」

「だめやっそのネコはあかん!ヒサは俺のやの!!」

ギャーギャーとわめくと更に顔を歪ませ、

「意味わかんねぇよ!お前さっきからうるさい!そんなこのネコが嫌いならてめぇが出てけ!!」


そ、そんな…!
出てけやなんてっ
酷い、酷すぎやわそんなん!!


あまりのショックにヒサのあほんだらぁぁと泣き叫びながら玄関まで走り靴も履かずに扉を開け外に出た。








「な、なんだよアイツ…本当に出ていきやがった。」

一人ぽつんと部屋に残された三井。

(あんなの照れ隠しだって気づけよばか土屋…)




退





(ネコに嫉妬する彼氏なんてカッコ悪いやんな。)

(んなことねーよ、うれし、かった…)

(!!ひさぁぁあ!)



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お題に沿ってないとか知らない。
つまりはひさひさ言ってくることが三井サン的には嬉しかったんです。ホントです。
お互いの呼び方とか土屋の一人称とか大阪弁とかわからないことが多すぎた(^q^)
オチが酷い(^q^)(^q^)


お題配布元:378