714








「アレ?今日何日だっけ。」
ふと気になって部屋に掛けてあるどっかの店でもらったカレンダーを見た。

あるよね、何故か急に日にちとか気になることって。
は、無い?うっさい、俺はあんの。


話を戻そう、
ふとカレンダーを見ると…14。

「あ、今日14日か。」

7月の14日、
あ、もうすぐ夏休みじゃん!三井サンと何して過ごそっかな、お祭り行ったり、普通に2人で出掛けたり、家でゴロゴロしたり、一緒に宿題したり…あぁぁもう楽しみすぎる!!

と、そんな楽しい楽しい夏休み計画を1人悶々と考えているとものすごいことに気が付いた。

アレ、今日7月14日だよな。

7と14…、

!!!!


う、わ…っすご、コレ!
今日って……














「ぷひぃ〜ガリガリ君が美味い時期だぜ。」

夏と言えばやっぱガリガリ君だよな、うん。

あ、つかもうすぐ夏休みじゃねーか?

アイツと何処行こっかな。祭りとか行きてーな、やっぱ。早く来ねーかな…。


「夏休みまで後何日だ?」


えーと今日が7月の14日だから…。



ん?
7月、14日?

あ、今日って…っ


机の隅に置いてあるスタンド式のカレンダーを見てそう思った瞬間―


ブブブブッッ

ベッドに無造作に放り投げていた携帯が鳴った。
宮城からだ。


ブッ
「…宮城?」

『あ、三井サン!?』

「どうしたんだよ…急に、」

『あのね三井サン俺凄い事見つけたんだ!!』

「え?」

『今日何日か知ってる!?』

「7月の、14日、だろ?」
(知ってるもなにも今…つか凄い事ってまさか、)

『うん正解!それでね、今日は…


俺と三井サンの日なんだよ!!』

「……、」
(ほら、やっぱり。同じ事思ってやがった。)

『ちょ、三井サン…?』

「あっははっ!」

『な、何で笑うんスか!!世紀の大発見っすよ!?』

「うん、ソレ俺も同じこと思ってた、」

『え!ホント!?すげぇっっ』

「なー宮城、


――――。」





『…!!みみ三井サン!!』

「うっさい黙って15分以内に来い!!でねぇと1ヶ月禁欲な。」

『はぁぁマジっすか!?』

「マジマジ大マジだ。だからさっさと来い。」

『分かりましたよっ今からチャリかっ飛ばしてそっち行きますから!!だから禁欲は勘弁…』

「まーそれはお前次第だな、俺の事ホントに好きならできるよな、電光石火の宮城君?」

『な…ったく、アンタには敵わねぇよ。好き好き大好き愛してるよ!』

そう言うとブツッと音がして電話は切れた。






だって今日は俺とお前の日なんだろ?


1年に1日しかない、俺とお前の2人だけの、


記念日。











「ったく…。何が愛してるだ。」



そんな日ぐらい、



「俺も愛してるに決まってんだろーが、

ばぁーか。」



素直になってみてもいいかな、


なんて。





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(会いたい)

消えそうな、か細い声で呟いた。

でも、俺にはちゃんと、

伝わったよ。



714記念。