ありえねぇだろ、そうだろ?







「三井サン三井サン三井サン!!!」

「……、」

「三井サン三井サン三井さ」

「だぁぁぁっもうっうっせぇなっっなんだってんだよ!!」

「だって何回も呼んでんのにぃ…。」

「うっせ。」

「あのさ、もう7月だよね、7月といえば…!?」

「は?あぁ…あれか?夏休みか?」

「!!!…み、三井サンそれ本気で言ってんの…?」

「?他になんかあったか?」


そ、そんなぁぁぁぁああああ!!!

普通恋人の誕生日忘れるか!?


…いや、三井サンならあり得るか。



「ひ、酷いや三井さん!!うわぁぁぁんん」

「あぁぁったくうっせぇな!!わかってるよ、アレだろ…その、お前の誕生日だろーが。」

「え…?」

「お、お前のたんじょーび忘れるわけ、ないだ、ろ。」


最後の方は恥ずかしいのか声が小さくてぼそぼそという三井サン。

顔も真っ赤にしちゃってもう…ほんっとーに、可愛い!!

でも少し意地悪しちゃお、嘘つかれちゃったんだから、ね?


「じゃーなんで知らないフリなんかしたの?」

「え、いや…その、」

「俺のこと騙して、俺の反応みて楽しかった?俺結構傷ついたんだけど?」


ぺらぺらと早口に捲し上げるとさっきまで赤かった頬はどんどん青くなっていく三井サン。


「わ、悪かったって…!だっていつも俺ばっかり遊ばれてるかんじして嫌だったんだよっ」

「ふぅん…」

「っホントだって!!」


必死になっている姿があまりにも可愛くて…そろそろ許してあげようかな。

あーあ、ホント、三井サンには甘いよなー…俺。


「っぷ!わかったわかった」

「お、まっ何笑ってんだよ!!」

「ごめんごめん、そうだよね、大好きな俺の誕生日三井サンが忘れるわけないよね。」

「ふんっあ、当たり前だろ!!」












7月は大事な大事な俺の恋人が生まれた月、忘れるなんてそんなこと、




ありえねーだろ、バカ宮城。





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宮城BD記念文第一弾。