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- ナノ -
# ジェリリの場合
「リリー!」
「……何かしら、ポッター」
「"あなたを愛する人"からバラが届いてるよ!」
「……あらそう、燃やしておいて」
「えぇ!?」
「どうしたの?そんなにショックを受けるなんて」
「いや…その……(ずーん)」
「(しょうがないわね)じゃあ燃やさないわ」
「……え?」
「ほら、飾ったわよ」
「リ、リリー……!」
「(きょ、今日だけよ、今日だけ!)」

# シリウス・ブラックの場合
「ね、そろそろ休憩にしない?」
「あ、リリー。了解。ティーブレイクはどう?」
「良いわね、アッサムにしない?」
「ロイヤルミルクティが良いなぁ」
「はいはい」
「(疲れたなぁ。リリーの淹れてくれたお茶、美味しいんだよね)」
「あの、」
「はい?」
「お届けものです」
「……バラ?」
「はい、"あなたを愛する人"から」
「………え?」
「どうかしたの?」
「あ、リリー。お茶、ありがとう」
「バラ?」
「うん、届け物だって」
「…あぁ、バレンタインだものね」
「え?」
「イギリスでは匿名でバラが贈られてくるのよ、男の人から」
「……ふーん(この筆跡、シリウスだ。…気障なことするのに似合うなんて、どれだけハンサムなの?)」

# リーマスの場合
「日本はバレンタインってあるの?」
「あぁ、なんだか最近普及し始めたみたい」
「へぇ、どんな?」
「んー…女の子がチョコレートをすきな人にあげる日なの」
「チョコレート?」
「うん、チョコレート」
「何で?」
「チョコレート会社の陰謀?」
「知らないの?」
「だってよく分からないから」
「最近日本には帰ってないんだ」
「うん、あんまりそういう暇もないし」
「じゃあチョコレートはくれないの?」
「え?」
「だって、君のすきな人って僕のことだよね?」
「……っ!?」


20110214 valentine day