「いらっしゃい、ドラコ」

僕が空港に着くと彼女は笑顔で迎えてくれた。

車という物で彼女の家へ向かう途中並木道を通った。

ピンク色の蕾がついている。


「あの木々は何ていうんだ?」

『桜よ。今は蕾だけれど後一週間程したら桃色の花が咲くのよ』

説明を受けた僕が綺麗だろうなと呟くと

『満開になったら一面がピンクに染まるの。日本では昔から花といえば桜のことをさしてそれくらい皆に愛されているの』

と嬉しそうに言い

『桜は風に吹かれたりして直ぐに散ってしまう儚いものなの。咲いたら一緒にお花見しましょう』

と言って僕の手を握った。

お花見が何なのか良く分からなかったけれども僕は楽しみにしてるよと言ってその手を握り返した。


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -