夏季休暇に恋人である名前を招待したのは良いが、翌朝ドラコは不機嫌だった。

外は生憎、雨が降っていた。

しかもただの雨ではない。

ゴーという強風と共に、家の周りに植わっている木々がきしむ音が部屋に入っていた。

そんな訳で名前とダイアゴン横町に出掛ける計画を立てていたが外出できないということになってしまったのである。

名前とどこに行こうかと考えるをめぐらせるのはよかったが、新聞で天気予報をチェックし忘れていたのだ。
天気が悪いため自宅周辺を箒で飛ぶわけにもいかず大人しく部屋にいるのであった。

そんなドラコを見て名前は

『出掛けられなくなったのは残念だけれど、今こうしてドラコと一緒にいられるだけでも私は良いよ』

と言ってにっこりと笑う。

その笑顔が見られただけで少しだけ気分が晴れたので良いかと思うドラコであった。




『それにしてもすごいね。新規オープンのお店やわたしが行きたいって言ってたお店全部回れるように計画立ててくれてたんだね!』

「そのメモ用紙!いつの間に!」

『机にあったダイアゴン横丁マップを見てたら挟まってたよ』


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