『うーん』

セブルスが図書室から戻ると談話室の隅で一枚の紙を前にマロンが悩んでいた。

「何に悩んでるんだ」と声をかけてみる。

『いい加減に手紙を寄越せってお父さんから来たの。それで返事を書きたいのだけれど、正直色々ありすぎて何から書けば良いか分からないのよね…セブルスも書く?』

と言い便箋をひらひらさせる。

するとセブルスは「僕には書く相手が居ない」と言った。

『私に書けば良いよ』

「目の前に居るじゃないか」

『手紙だからこそ伝わるものがあるんだよ』


そう言って微笑みながらマロンは便箋を渡した。




「そうだなぁ…まずは課題を提出前夜に始めないこと…」

『セブルス!そんな説教じみた手紙はよこしてくれるなよ!』


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