「おい、我が友パッドフッド。今俺達の前に何が通った?」
ジェームズが尋ねた。
「可愛い女の子を連れたムーニー」
シリウスが答える。
「よし、俺の見間違いじゃないな」
「あぁ、おまけにあれはスニベルスとよく一緒に居る奴じゃないか?」
「何!?本当だ!奴と一緒に居るよりよほど絵になるぜ」
「あ、見ろよ。店の中に入って行った」
「よし、じゃあ外から様子を見よう」
「貴様ら何をしている」
二人が店の中を覗こうとしていると後から宿敵セブルス・スネイプの声がした。
「おぉ、スニベルス。実はだな、お前とよく一緒に居る可愛い女の子がリーマスと一緒に居るのだよ。フラれたなぁ」
ジェームズがセブルスを挑発するかの様に言う。
「な…マロンが?何故ルーピンなんかと一緒に居るんだ」
挑発には乗らずに顔をしかめる。
「それを探るために此処に居るのさ、お前も一緒に見るか?」
「貴様らと一緒にするな!」
「おい、お前ら静かにしないと向こうにばれる…あ。リーマスがこっちに来る!」
ガタッと音がして窓が開いた。
「君達何してるの?」
リーマスがにこやかな顔をして尋ねてきた。
「それはこっちの台詞だ。何故マロンが貴様と一緒に居る」
と言ってセブルスはリーマスを睨む。
「えーと、お前達は付き合っているのか…?」
遠慮がちにシリウスが聞くと、リーマスはくすくす笑った。
「そんなところだと思ったよ。でも、残念ながらマロンとはそんな関係じゃないよ」
「じゃあ何で一緒に居る?」
再びセブルスが再び尋ねると後ろからやって来たマロンは言った。
『だってセブルスはそんなに甘い物好きじゃないでしょ?リーマスと私は一緒に甘い物を食べに行く仲なのよ』