『セブルス、セブルス』

「何だい、マロン。僕の読書の邪魔をしないでくれるかな?」

『キスってどんな味?』

突飛な質問にセブルスは顔を真っ赤にしてげほげほと噎せた

「な、何をいきなり…。そんなことはルシウス先輩かレギュラスに聞けよ」

『うん、聞いてみたら二人ともセブルスに聞きなさいって』

にこにこしながら答える

「…レモンの味」

適当な事を言って直ぐに読みかけの本に目線を戻す

少しした後マロンはセブルス、セブルスとまた呼んだ

「今度は何だよ」

顔を上げてマロン睨もうとしたら目の前が暗くなり、唇に柔らかい感触がしたが、直ぐに明るくなった

『うん、何の味もしない』
唇を親指で拭ってマロンは言う

わなわなと震えるセブルスは次の瞬間「バカヤロー」と叫んだ


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