魔法生物飼育学の後、玄関ホールに着くと大勢の生徒が右往左往して進めなかった。
目を凝らして見ると、大理石の階段の下に立てられた掲示板に紙が貼られている。
三大魔法学校対抗試合
ボーバトンとダームストラングの代表団が10月30日、金曜日、午後6時に到着する。
授業は30分早く終了し、全生徒は鞄と教科書を寮に置き、「歓迎会」の前に集合し、お客様を出迎えること。
「いいぞ!金曜の最後の授業は『魔法薬学』だ。スネイプは僕たち全員に毒を飲ませたりする時間がない!」
ハリーが声を上げた。
「セドリックのやつ知ってるかな?僕知らせてやろう…」
八ッフルパフのアーニー・マクミランが目を輝かせて群れから出てきた。
「セドリック?」
アーニーが立ち去るのを見送りながらロンが放心したように言う。
「きっと対抗試合に名乗りを上げるんだ」
ハリーが言った。
「あのウスノロがホグワーツの代表選手?」
「あの人はウスノロじゃないわ。クィディッチでグリフィンドールを破ったものだから、あなたがあの人を嫌いなだけよ」
ロンの言葉にハーマイオニーが言い放つ。
『一週間後ね…』
ロンとハーマイオニーが言い合いをしている横で、クリスティーヌはギュッとこぶしを握り、これから起こることに胸を高鳴らせていた。