ぎゅー!
「マルフォイ!!」
僕に向かって、走ってきたと思ったら
いきなりハーマイオニーに抱き付かれた。
「...!!どうした、ハーマイオニー?」
「よかった〜!生きてるわね」
「おいおい、当たり前だろう。勝手に僕を殺さないでくれるかな?」
「...ぐすっ...」
「何だよっ!僕は何か気に触ることでもしたか?」
「...あ、ごめんなさい!」
急に泣き出したと思ったら彼女は、その理由を話してくれた。
彼女が泣いてたのは、鷲寮とのクィディッチの試合で僕としたことが暴れ球に襲われ、ケガをしたことを何処からか聞いたかららしい。
「そんなことで気落ちしてたのか?」
「私にとってはそんなことじゃないの!」
うるうると涙をためこんだ瞳を上目遣いで、僕より背の低いハーマイオニーが見上げる。
恋人に想われる幸福を感じつつ、僕は彼女の瞼にキスを落とした。
「僕は、どんな敵が襲ってきても君からもらった勇気で君を守ってみせるさ」
「あら、私だってあなたを守るわ!私は勇敢な獅子寮生ですもの!」
そして僕らは笑いあった。
その頃獅子寮席では....
ハーマイオニーがマルフォイに抱きつき癖を発症して、ロンや僕らは蚊帳の外だった。僕が近付くと、マルフォイは僕に気付いたのか露骨に嫌な顔をして睨んできた。
「ちょっ、ちょっといいかな?」
「何だ、ポッター。僕らの営みを邪魔しに来たのか?」
「い、営みだなんて....止めてちょうだい!」
「ハーマイオニー、とりあえずロンが撃沈してるよ...」
「えっ!」
「それと、マルフォイ。こんなにたくさんの人がみてる場所で熱いキスなんて止めてくれないか、」
ちっちゃい子達も、いるんだぞ?
僕がそう言うと、周りが見えてなかったらしいふたりは揃って、耳まで真っ赤に染め上げた。
まったく。ショックと怒りで何も言えないロンをなぐさめる僕の気持ちにもなってほしいよ。
END
( ハハハ、ハーマイオニー! )
( ロンっ、大丈夫? )
( ウィーズリー悪いな。 彼女は保健室に用がある。)
((( ....?!!/// )))
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