ハロウィン'12


「キスしなければ アバダ ケタブラを言うわよ」

唐突に、そう僕にふっかけているのは可愛い一匹の小悪魔だった。

「お菓子じゃないのかい?」

「私は今、ダイエット中なの!」

「じゃあ、仰せのままに」

「えっ.....あ、 」

ちゅ

僕だってもう、子供じゃない。彼女を胸にくるんでから、何もしなくても君は十分折れそうだって言ったら、ちょっと睨まれた。
何か、変なこと言ったかな。


END



( 今のままで十分、可愛いよ? )
( うっ。あ、当たり前じゃない! )
( てか、寒くないの?そんなに薄着で! )
( ...やっぱり、アバダ ケタブラかしら。 )


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