もしもの日常2

「ドラコ、ちゃんと聞いてね?」

いつにも増して真剣な顔でこちらを見つめる、若く麗しい僕の妻は神妙に言った。

「あぁ、なんだい?」

「あのね、実は...赤ちゃんが、出来たの」

...なんだって? 赤ちゃん?!

「僕らの子供...だよな」

「......あなた、私を疑ってるの?」

ゆらりと あのお懐かしい魔法薬学の教授のように立ち上がった彼女に急いで弁解する。

「いやっ!! 突然で驚いたんだ!」

「私...産んで「産んでくれ!」

つい、彼女の言葉を遮ってしまった。その事実が 嬉しくて、嬉しくて。

「ふふっ 勿論よ!」

僕らの子供なら、絶っっっ対に可愛いだろうなぁ!

その日から、ドラコは若妻に糖蜜ヌガーよりもっと甘くなったそうな。


END


( ハーマイオニー、それは僕がやるからっ。 )
( あら、これくらい出来るわよ? )
( いや、いいから! )


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