Madonna
ドラコは、バスに揺られていた。
以前はバスなど乗らなかったが、最近はある人のために毎朝かかさず、乗車している。
(あ、今日もいる...!)
それは、栗色の髪が豊かな女の子。隣の庶民高校の生徒で、見かけるたびに違う本を読みふけっている。
(あの娘だけ、他と違って見える。)
ドラコには彼女のぼさぼさな髪すらとても可愛らしく見えている。
(名前は、なんと言うのだろうか?)
手すりに寄りかかって、うっとりと彼女を眺める
見目麗しいプラチナブロンドの少年はその周りの女性たちの目が彼に釘付けであることを全く知らないのであった。
END
( ちょっと、ドラコ!最近、何故バスなの? )
( 僕の元気の源なんだ、彼女は。 )
( はぁっ?!誰よ、そいつ!! )
パンジー→ドラコ→パンジー
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