爆発が起こったボンゴレアジトの入口付近には、すでに何人かが駆け付けていた。 中でも目を引くのは、ボンゴレ10代目ファミリーの嵐の守護者・獄寺隼人。今や念願の右腕として働いている。 それと数年まで現ボンゴレファミリーのボスである沢田綱吉の家庭教師を務め、世界最強のヒットマンと謳われているリボーンだった。 二人はそれぞれ愛用の武器で応戦していたが、虚に攻撃は効かずに彼らの部下は次々に倒れていった。 「リボーンさん!まったく匣兵器が効きません!!」 「こいつら、一体何なんだ?」 自分たちの攻撃が直撃しているのにも関わらず、虚に大した致命傷を与えることが出来なかった。 戦闘経験が豊富な彼らでも、今まで見たことのない敵に加えて、自分たちの攻撃が通用しないことに焦りを感じ始めていた。 「ヒヒヒッ、今日ハゴ馳走ダナ」 「俺たちを喰う気か!?」 「その前にアタシが倒してあげる」 懐かしい声が聞こえて、反射的に声が聞こえた方に振り返れば、二人は自分の目を疑った。 どんなに会いたくとも会うことの出来なかった人物が、自分たちの目の前にいるからだ。 数年前のあの時から一切変わっていない容姿、声に、二人は抱き締めたい衝動にかられた。 「何で、お前が…、本当に光理なのか…っ?」 「どうしてアタシの名前を……痛っ!!」 「「光理ッ…!!」」 |