「………えぇええぇえええええ!!!!????」


明かりが見える方に向かって歩いていたアタシ。
やっと断界から出られると思ったら、そこは一面が青かった。
下を見ると森とか大きな建物が見えたから、今アタシがいる所は空だと認識した。
取りあえず断外に戻ろうとしたらいきなり空間が消えて、重力によって必然的に地面に落ちていくわけでかなり焦ってます!

…え?霊力で足場を作ればいいじゃないかって?
それが出来れば苦労しないからッ!現在進行形の形で霊力で足場作ってるけど出来ないのおおおおおおお!


「どうしようどうしよう!……って、真下に大きな建物があるんですけどおおおおお!?」

まっすぐ落ちてるわけだから、このままじゃ建物の屋根に衝突だよね!?だよね!!??
……仕方ない。ホントはこんなことしたくないけど、アタシもまだ死にたくないもん。
ちょっとそこ!もう死んじゃってるじゃん、ってツッコミ入れないのっ!!
確かに一度は死んでるけど、死神でも死ぬことはあるの!

「破道の三十一 赤火砲!………あれ?」

建物の屋根に激突する前に鬼道を放った。
詠唱破棄だったから威力は弱くはるけど、いつも以上に弱かった。
死神になる為の学校・真央霊術院で、アタシの鬼道の成績は学年トップクラスだった。
死神になってからもその力は下がることがなく、逆に上がっていった。
でも今さっき放った鬼道のレベルは、どう見ても三席レベルのものじゃなかった。
それでも放った鬼道は見事に屋根に当たって、鬼道で穴を開けた所から中に入った。
いや、正確には穴の中に落ちました。

「げほっ、ごほっ!煙で前がっ、ごほっ………!」

ジャキッ、と不気味な音と共に後頭部に何かを突きつけられた。
刀でないことは分かったけど、何か硬いもの。
反射的に動いたらマズいと思ったアタシは、そのまま動かずにじっとした。


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