神童と水鳥

※「神童と水鳥と錦」の続き




女友達用とか私の可愛い弟子達ようにしかチョコを用意してなかったけど、ひとつだけ例外があった。

私にしては珍しく可愛いげのある包みでピンクのリボンで結んだりしてあって結構凝っている。


いつかは言わないといけないと思っていた告白の返事はついにバレンタインデーまで持ち越された。

もっとはやくに言うつもりだったのだけれどもどかしくて言うに言えなかった。



「私も・・・好きだよ」

と、手渡したときにそう言ってやった。

ありがとう、と嬉しそうに言われて私は急に自分のしていることが幼稚なような気がしてきて教室から逃げるように(実際に逃げてた)出ていこうとした。

そのときに、俺も大好きだ、と「大」もつけてくれたもんだから扉を手にかけて一時停止をしてしまった。

はっとして、その手を動かして教室から出るまでに約1秒。



「あぁもう・・・・」

顔に熱がこもっているのが分かる。

そして、顔のにやつきも止まらないことが分かる。




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -