狩屋と葵




自分のこの髪型をみて寝癖だと思う奴は9割くらいいる。残りの1割はお日さま園の愉快な人々。髪の毛がさかだっている人やうねりまくっている人とかとにかく自分が普通に見えるくらいおかしな髪型をした人が多い。

「髪の毛すごいね。寝癖?」と素直に思ったことを言ってくるマネージャーの空野。
「ちげぇよ、クセっ毛だ、ばーか」
「バカじゃないしー」

お前なんか俺と比べればかなり馬鹿だよ、ばーかばーか。
わしわしと俺は空野の髪の毛を崩してやった。

「あはは、狩屋くんひどいー」まるでくすぐられたかのように声をだして笑う
「うわー空野の髪形ちょーうける」俺はわざとらしく抑揚のない声で。
「もー!狩屋くん!」

怒っているのか笑っているのか分からない空野をとりあえずそこらへんの椅子にすわらせる。

「今日はどんな髪型にしましょうかお姫様」
「うわー、そんなの狩屋くんじゃないよー。きしょーい」
「うっさい!お前は余計な一言が多いんだっつーの!」

俺は空野に腹が立ち、さらにぐしゃぐしゃに乱してやった。ざまぁみろー。




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